抗ヒスタミンの市販薬の「クラリチンEX」、「アレジオン10」、「アレグラFX」の違いは?

抗ヒスタミンの市販薬の「クラリチンEX」、「アレジオン10」、「アレグラFX」の違いは?
これらはいずれも「第二世代」の抗ヒスタミン薬といわれる、副作用(眠気、口喝、便秘など)が少ないタイプのアレルギー治療薬に分類されます。
それぞれの特徴は以下の通りです。
商品名 | クラリチンEX | アレジオン10.20 | アレグラFX |
成分名 | ロラタジン10mg | エピナスチン10㎎ エピナスチン20mg |
フェキソフェナジン60mg |
用法 |
1回1錠 1日1回食後服用 |
1回1錠 1日1回寝る前服用 |
1回2錠 朝夕2回の服用 |
年齢制限 | 成人(15歳以上) | ||
副作用 |
眠気(6.4%) 倦怠感(1.4%) 腹痛(0.9%) 口渇(0.9%)等 |
眠気(1.21%) 口渇(0.33%) 倦怠感(0.32%)等 |
眠気(0.5%) 腹痛(0.2%) 倦怠感(0.1%)等 |
最高血中濃度 到達時間 ※ |
1.6±0.4 時間 | 1.9時間 | 2.2±0.8時間 |
半減期 ※ | 1.6±0.4 時間 | 1.9時間 | 9.6±5.7時間 |
価格 |
6錠:税込1,490円 14錠:税込2,138円 |
【アレジオン20】 6錠:税込1,490円 12錠:税込2,138円 【アレジオン10】 6錠:税込1,316円 12錠:税込2,036 |
14錠:税込1,419円 28錠:税込2,036円 |
※同主成分の医療用医薬品の添付文書より抜粋
効果
いずれの薬剤も効果については、大きな差異はないと考えられています。
そのため、副作用の程度や値段、持続時間などで、自分にあった薬剤を選択するとよいでしょう。
【効果】 : クラリチンEX ≒ アレジオン20 ≒ アレグラFX
副作用
上記表では医療用医薬品の添付文書を抜粋したものであるため、一概に比較できるものではありません。副作用の出方は個人によって大きく異なるため、安価なものから試してもいいかもしれません。
あくまで目安になりますが、患者さんの使用の印象の程度では以下のように感じます。
【副作用】 : アレジオン20 > クラリチンEX ≒ アレグラFX
価格
価格で選ぶなら「アレグラFX」が最も安価です。
【価格】 : クラリチンEX = アレジオン20 > アレグラFX
即効性、持続性
こちらも医療用添付文書の抜粋の比較になり、一概には言えませんが、目安は以下です。
【即効性】 : クラリチンEX ≒ アレジオン20 ≒ アレグラFX
【持続性】 : クラリチンEX > アレジオン20 > アレグラFX
服用回数(1日1回?、1日2回タイプ?)
「1日1回タイプ」がよいとされている方
・日中忙しく、昼の薬の服用が難しい方
・モーニングアタック(朝起きたてのアレルギー症状)がある方
(モーニングアタックには夕方もしくは、寝る前に服用することが、朝の症状に最も効果的とされています。)
「1日2回タイプ」がよいとされている方
・症状がでる時間帯が限られている方
・薬を服用することで、安心を得られる方
あくまで一般的な特徴を紹介しましたが、薬剤の効果や副作用は、個人によって大きなが差があるため、最終的には色々試して、ご自身にあった薬を選ぶのがよいでしょう。