男性型脱毛症(AGA)の治療薬「プロペシア」の効果は?

男性型脱毛症(AGA)の治療薬「プロペシア」の効果は?
プロペシアとは
「プロペシア(成分名:フィナステリド)」は、AGAの治療薬として国内で初めて承認された1日1回タイプの内服薬です。世界でも60か国以上で承認されています。
「プロペシア」は、男性の薄毛・抜け毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制することで、薄毛・抜け毛の改善をしたり、進行を食い止めます。
有効性
メーカーデータによると「プロペシア」の通常用量(0.2mg/日)を24歳から50歳の男性型脱毛症患者に、1年間投与したところ、54%が改善、41%が現状維持であったとの報告があります。
さらに、「プロペシア」の最高用量(1mg/日)を3年間服用継続した場合では、78%が改善、20%が現状維持との報告もあります。
現状維持を含めると90%以上の方が脱毛の進行を抑えられたということになります。
効果発現については3ヶ月の継続投与により効果を認めることもありますが、一般的には効果が確認できるまで通常6ヶ月以上の継続服用が必要とされています。
注意点
「プロペシア」の服用にあたっては以下の点に注意が必要となります。
・副作用として性欲減退(1.1%)や勃起不全(0.7%)が現れることがあります。
ただ、副作用を意識しすぎる緊張感から、勃起不全を起こすこともあるので、過度な心配は不要です。
・妊婦、授乳婦の服用や薬剤への接触は絶対に禁止です。
妊婦が服用した場合、男性胎児への生殖器の異常が確認されています。服用だけでなく、皮膚からの吸収も確認されているため、薬剤の取り扱いには十分注意しましょう。
・プロペシア服用中の献血は禁止です。
上記の男性胎児への生殖器異常の影響から、献血は禁止されています。服用後1カ月以上経過するまで、献血は控えましょう。
・プロペシアの成分は前立腺がん検査で測定されるPSA値を約50%低下させます。
検査の前には、必ず医師へプロペシア服用中である旨を伝えましょう。